声援代わりに拍手で応援 学校連携観戦初日 パラ選手奮闘に生徒ら感心

英国とカナダの車いすラグビーの試合には、東京パラリンピックの「学校連携観戦プログラム」で生徒らが観戦に訪れていた=25日、国立代々木競技場(佐藤徳昭撮影)
英国とカナダの車いすラグビーの試合には、東京パラリンピックの「学校連携観戦プログラム」で生徒らが観戦に訪れていた=25日、国立代々木競技場(佐藤徳昭撮影)

児童・生徒に東京パラリンピックの観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」が25日、東京都や千葉市の競技会場で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念の声が上がる中、関係者は対策を徹底。生徒らは声を出さず拍手でパラリンピアンの奮闘をたたえた。

車いすラグビー会場の国立代々木競技場(東京都渋谷区)では、午後5時半ごろから始まった英国対カナダの試合を、中高一貫校の都立桜修館中等教育学校(目黒区)の高校1年生約40人が観戦した。

大会関係者や報道陣の席とは反対側のスタンドを学校観戦用に設定した。開始直前にバスで会場入りした生徒らはマスクを着用し、前後左右を2、3席ずつ空けて着席。自在に車いすを操りトライを決める選手のプレーを食い入るように見つめ、声援の代わりに大きな拍手を送った。

車いすフェンシングとゴールボールの2競技が行われた千葉市の幕張メッセには同日、同市内を中心とした小中学校の児童・生徒ら約700人が集まった。

車いすフェンシングの会場となった「Bホール」には、「声援は避け、拍手で応援を」などと記した看板が置かれた。ゴールボール会場の「Cホール」ではゴールが決まると一部から拍手が上がったが、静かにするようアナウンスが流れ、生徒らは再びじっと戦況を見つめた。

観戦を終えた千葉市の中学1年の女子生徒(13)は「目が見えないのにボールに付いている鈴の音で位置が分かり、すごいと思った」と感心していた。

学校連携観戦プログラムをめぐっては、都が23日に利用時の感染対策を公表。保護者らには子供たちの体調の経過観察などを、学校側には引率時に保健担当教員を同行させたり競技会場内の動線を確保することなどを求めている。

大会組織委員会によると、パラには当初、約68万枚分の申し込みがあったが、新型コロナ感染が急拡大して取りやめる自治体が相次ぎ、開会式当日の24日も江東区や江戸川区が急遽(きゅうきょ)、中止を決めた。24日時点で埼玉、千葉、東京の3都県の児童生徒4万人超が大会期間中に観戦する見通し。

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