参加断念のアフガン国旗が代理入場 代表選手2人は豪州に脱出か

東京パラリンピックの開会式が行われる国立競技場=24日午前
東京パラリンピックの開会式が行われる国立競技場=24日午前

24日夜の東京パラリンピック開会式で、国内情勢の混乱を受け、参加の断念が発表されたアフガニスタンの国旗を大会ボランティアが代表選手団の代わりに掲げて入場する。大会に参加しない国の代理入場は異例とみられる。

アフガン国旗の代理入場について、国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は当初、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)関係者が務めると発表。その後、UNHCR側の意向で大会ボランティアに代わったという。

24日昼に記者会見したIPCのクレイグ・スペンス広報部長は「アフガン人と連帯し平和(の機運を)を醸成したい」と説明。不参加国が他にある中で特別に代理入場する理由について、現地の緊迫した情勢を挙げ、「他国とは不参加の理由や状況が異なる」とした。

一方、オーストラリアの複数のメディアは24日までにアフガン選手団の2人がカブール国際空港を出発し、豪軍用機で豪州に向かったと報道。別のアスリートら約50人も一緒で、豪政府がすでに人道的査証(ビザ)を発給し保護したという。支援者らはまだパラ大会への参加をあきらめていないという。

2人は、テコンドー女子のザキア・クダダディと陸上男子のホセイン・ラスーリ。参加していればアフガン初の女性パラ選手になるはずだったクダダディはこれまで、ビデオメッセージで「部屋に閉じ込められているが、大会に参加する意思がある」と訴え、支援を呼びかけていた。