北朝鮮、コロナ対策で食料不足悪化 国連が人権報告書

北朝鮮・平壌で田植え作業をする農業従事者=5月(AP)
北朝鮮・平壌で田植え作業をする農業従事者=5月(AP)

国連は23日、グテレス事務総長が国連総会に提出した北朝鮮の人権状況に関する報告書を公表した。新型コロナウイルス対策の国境封鎖で物流が停滞し、食料不足などが悪化しているとして、北朝鮮当局に対し改善への努力を求めた。

報告書は脱北者への聞き取りなどを通じ、昨年8月から今年7月までの人権状況を調査した。北朝鮮当局の新型コロナ対策に伴う営業制限や物流停滞で、慢性的な食料不足が一層悪化したと分析。国民への監視も強まり、移動の自由といった基本的権利も侵害されていると懸念を示した。

国境封鎖などのため最新の情報を得ることは「非常に困難」だとしながらも、新型コロナ対策の規制は「人権状況を悪化させた」と結論付けた。

報告書は、刑務所や勾留施設での虐待や拷問の問題も指摘。南北関係をめぐっては、調査期間内に「改善の兆しは見られなかった」と記した。(共同)