蔡総統、台湾製ワクチン接種 安全性アピール

23日、台北市の病院で新型コロナウイルスの「国産ワクチン」の接種を受ける蔡英文総統(中央通信社=共同)
23日、台北市の病院で新型コロナウイルスの「国産ワクチン」の接種を受ける蔡英文総統(中央通信社=共同)

【台北=矢板明夫】台湾の蔡英文総統は23日、台北市内で同日から始まった台湾のワクチンメーカー「高端」(メディゲン)が開発した新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた。接種後、メディアに対し「全く痛みを感じなかった」と話すなど、初の台湾製ワクチンの安全性をアピールした。

蔡氏の新型コロナのワクチン接種は初めて。台湾でワクチンを1回接種した人の割合は約4割で、蔡氏が率先して台湾製ワクチンを接種し、接種率を引き上げる狙いがある。

台湾は海外からのワクチン調達が難航しており、これまで欧米のワクチンメーカーに計約7千万回分を注文したが、中国の妨害や生産の遅れなどでなかなか納品されなかった。人口約2300万人に対し、23日現在、日米などの無償提供分を含め、届いたのは約1千万回分にとどまる。

自前ワクチンの実用化を急いだ台湾当局は、本来必要な第3段階の臨床試験を省くなど、新しい審査方法を採用した。このため野党が「審査が不十分」などと猛反発し、担当閣僚を刑事告発するなど、ワクチンの許認可問題が政争の具になっていた。

■台湾、自主ワクチンで攻防 野党「基準満たず」

会員限定記事会員サービス詳細