酒の蔵探訪

オラホビール(長野県東御市) 個性的な商品で首都圏に切り込む

左から「雷電カンヌキIPA」「キャプテンクロウ」「オラホビール ゴールデンエール」(原田成樹撮影)
左から「雷電カンヌキIPA」「キャプテンクロウ」「オラホビール ゴールデンエール」(原田成樹撮影)

続いて、平成30年に出したのが「雷電カンヌキIPA」(同299円)だ。若者の間でクラフトの代名詞となっていた「IPA(インディア・ペールエール)」で真っ向の勝負。地元出身の伝説の力士に名を借り、中身は飲みやすさを追求した。

醸造設備を一新

昨年4月に、醸造設備を加熱処理ができるものに一新。一般流通の手応えから、製造能力も年間400キロリットルと以前の5倍に増強した。そして既存の「オラホビール」をリニューアルし、県内だけでなく、首都圏でのプレゼンスを高めている。

あまり規模を拡大すると希少性が失われる気もするが、米国などのクラフトビールはもっと大規模なものもあるという。もとより、希少性を売りにする「観光地の土産」に後戻りする気はない。(原田成樹)

オラホビール】 長野県東御(とうみ)市や東御市商工会などが出資する信州東御市振興公社のビール製造販売部門。平成8年に醸造開始。令和2年に醸造設備を更新。工場見学はできないが、隣接「湯楽里館」で有料にて試飲できる(水曜定休、0268・75・0885)。東御市和3875。