24日に開幕する東京パラリンピックには、千葉県ゆかりの選手40人が出場する。また、県内では幕張メッセ(千葉市美浜区)でゴールボール、シッティングバレーボール、テコンドー、車いすフェンシングの4競技が行われる。活躍が期待される選手たちを紹介する。
日本選手団の主将を務める車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)=柏市出身=は有力な金メダル候補だ。2008年北京、12年ロンドン大会のシングルスで「金」を獲得。16年のリオデジャネイロ大会では右肘の故障もあり、8強止まりだった。国枝は、「金メダルを目指して5年間やってきた。一戦一戦に集中したい」と語る。車いすテニスには、千葉工大卒の荒井大輔(BNPパリバ証券)も出場する。
今大会から正式競技に採用されたバドミントンには、八街市出身の里見紗李奈(NTT都市開発)、四街道市出身の村山浩(SMBCグリーンサービス)、千葉大卒の長島理(LIXIL)、市原市出身の杉野明子(ヤフー)が出場。車いすを使うクラスでプレーする里見は県の広報紙に「皆様の心を動かせるような最高のパフォーマンスをお見せできるように精一杯頑張ります!」とのメッセージを寄せている。
リオ大会で銅メダルを獲得した車いすラグビーでは、我孫子市出身の今井友明(三菱商事)や浦安市在住の池崎大輔(同)、松戸市出身の羽賀理之(ペプチドリーム)が「金」を目指してプレーする。
陸上では、館山市出身の鈴木朋樹(トヨタ自動車)が車いすマラソンでメダルに挑む。十数人の集団を形成し、風の抵抗を避けながら42・195キロを腕の力で走る。鈴木はトヨタのホームページで、「車いす陸上の速さや楽しさを多くの方々に伝え、メダルを獲得するために日々努力しています」というコメントを掲載している。
地元開催のシッティングバレーボールは、千葉市を拠点に活動する千葉パイレーツに所属する加藤昌彦(松戸市出身)や田沢隼(船橋市在住)らが出場。00年シドニー、04年アテネ大会にも出場した加藤は、千葉市のホームページに「コロナ禍の開催に、少しでも希望が持てるよう励みます」とのメッセージを寄せた。館山市出身の長田まみ子(東京プラネッツ女組)も出場する。
ボッチャには君津市出身の広瀬隆喜(西尾レントオール)、千葉商科大卒の高橋和樹(フォーバル)が出場。ジャックボールと呼ばれる目標球を投げた後、対戦する両者がそれぞれ6球を投げ合い、自球をよりジャックに近づけることを競う。