「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記

「中田翔」獲得で追撃ムードの原巨人、阪神Vのカギは打撃改造「佐藤輝」が握る

本塁打を放つ阪神・佐藤輝明=東京ドーム(撮影・宮沢宗士郎)
本塁打を放つ阪神・佐藤輝明=東京ドーム(撮影・宮沢宗士郎)

進化した佐藤輝明内野手(22)こそが、中田翔内野手(32)=前日本ハム=獲得で、さらに戦力増強の巨人を打ち破る頼みの綱です。巨人は暴行問題で出場停止処分を受けていた中田を20日、トレードで獲得。スモーク退団後、懸案となっていた「一塁・6番」の穴を埋めました。激しい首位争いの中でのライバルの戦力補強は脅威ですが、矢野阪神には五輪期間中に打撃を進化させた佐藤輝がいます。ボール球を見極め、コンパクトなスイングで逆方向にも本塁打を放つ怪物ルーキーの〝進化力〟に残り50試合の命運を懸けます。それにしても、中田まで獲得する巨人の優勝に対する貪欲さは見習うべきかもしれません。

すぐにプレーできる状況

ライバル球団の駆け込み補強には驚きました。今季は東京五輪開催に伴う特例処置として、8月31日まで支配下登録期限を延長(通常は7月31日まで)することが6月23日に発表されていましたが、まさに期限ギリギリのタイミングで巨人は〝出場停止処分の選手〟を獲得したのです。

巨人が20日に獲得を発表したのは日本ハムの中田。交換要員はなく、当日に日本ハムから公示されていた「出場停止選手」の処分も解除されました。なので新天地ではすぐにプレーできる状況が生まれています。

中田は東京五輪期間中のエキシビションマッチ、DeNA戦(4日・函館)の試合前、アップ後のベンチ裏で複数選手が居合わせる中で、後輩の投手に対して突発的に暴力を振るいました。事態を重くみた日本ハムは試合途中に交代させると自宅謹慎を命じ、11日には1、2軍全試合の出場停止処分を科していました。

その後、栗山監督は16日になって口を開き、「彼の人生にとって野球はやるべきだと思っている。何となく感じているのは、正直このチーム(日本ハム)では(復帰は)難しいかなと思っていて…」と語りましたね。発言内容を振り返ると日本ハムでの復帰には否定的であり、他球団への移籍を模索していることを示唆しているようでもありました。その移籍先こそが原巨人だったわけです。

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