米市民退避2500人のみ、アフガン米軍撤退に影響も

20日、アフガニスタンの首都カブールの空港で子どもたちに水を渡す米兵(UPI=共同)
20日、アフガニスタンの首都カブールの空港で子どもたちに水を渡す米兵(UPI=共同)

イスラム原理主義勢力タリバンが制圧したアフガニスタンから、米軍が過去1週間に退避させた米市民は約2500人にとどまることが21日分かった。米国防総省が明らかにした。バイデン大統領が退避を約束する米市民は最大1万5000人いたとされ、8月末の米軍撤退完了スケジュールに大きな影響が出る恐れもある。

米国務省は21日、米軍が移送拠点とするカブールの空港周辺に「治安上の脅威の恐れ」があるとして、米市民に対し近づかないように勧告を出した。

米軍統合参謀本部によると、アフガンでの21日時点の米軍は5800人態勢。退避作戦を始めた14日以降、米市民とアフガン人の合計約1万7000人を移送した。作戦開始前後には合計で最大約8万人いたともされるが、正確な数字は米国も把握しきれていないようだ。(共同)

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