米、次期駐日大使にエマニュエル元大統領補佐官 中国大使はバーンズ元国務次官

バイデン米大統領 (AP)
バイデン米大統領 (AP)

【ワシントン=黒瀬悦成】バイデン米大統領は20日、次期駐日大使にオバマ元大統領の首席補佐官を務めたラーム・エマニュエル前シカゴ市長(61)を指名すると発表した。駐中国大使にニコラス・バーンズ元国務次官(65)を指名する人事も発表した。両者とも上院の承認を経て就任する。

エマニュエル氏は、オバマ政権下で副大統領を務めたバイデン氏とは近い関係にあるとされる。民主党の有力者の一人と目されるエマニュエル氏の起用は、バイデン政権が中国との「大国間競争」を進める上で日米同盟を重要視している表れとみられている。

エマニュエル氏は、民主党内で「切れ者」として知られる一方、歯に衣を着せぬ物言いや攻撃的な態度から敵も多い。党内の左派勢力からは「大企業寄り」「シカゴ市長時代に警官の黒人への暴力に無理解だった」などの批判が出ており、上院の承認手続きで波乱も予想される。

エマニュエル氏は中西部イリノイ州シカゴ出身。1993~98年にクリントン大統領(当時)の上級顧問兼ホワイトハウス政治部長を経て、2003年~09年に民主党下院議員を務めた。06年の中間選挙では、下院民主党選対委員長として同党の下院での多数派奪還に貢献した。

その後、オバマ氏に請われ、09年に下院議員の任期半ばで大統領首席補佐官に転身したが、一部の政権高官との対立などが原因で10年に辞任。11~19年にシカゴ市長を務めた。

駐日大使のポストは、ハガティ前大使(現在は上院議員)が19年7月に離任後、空席が続いていた。