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新トップ彩風咲奈が新境地「CITY HUNTER」

「Fire Fever!」でジャングルキングとジャングルクイーンになり踊る彩風咲奈(手前右)と朝月希和=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)
「Fire Fever!」でジャングルキングとジャングルクイーンになり踊る彩風咲奈(手前右)と朝月希和=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)

兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で上演中の雪組のミュージカル「CITY HUNTER―盗まれたXYZ―」(齋藤吉正脚本・演出)は新トップスター、彩風咲奈(あやかぜ・さきな)と娘役トップの朝月希和(あさづき・きわ)のお披露目公演。あの三枚目寄りな人気漫画のヒーローをどう宝塚の舞台に乗せるのか。新境地を切り開いた彩風の奮闘がまぶしい。

「シティーハンター」は昭和60年から週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された北条司の人気漫画。東京・新宿を舞台に、腕利きの「スイーパー(始末屋)」冴羽獠(さえば・りょう)が、相棒の槇村香とともに依頼人の〝仕事〟をこなしていくハードボイルド・コメディーだ。

 シティーハンターとして息もぴったりの彩風咲奈演じる冴羽獠(右)と朝月希和の槇村香=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)
シティーハンターとして息もぴったりの彩風咲奈演じる冴羽獠(右)と朝月希和の槇村香=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)

日本に亡命を図ったアフリカの王女の護衛を依頼された獠(彩風)と香(朝月)。同じころ暴力団絡みの別の依頼が舞い込み、2つの依頼が絡まりだして…。

獠は美女にめっぽう弱いお調子者。原作は少しエッチな表現も魅力だが、「宝塚の男役が演じるということを一番大切にしたい」(彩風)と、原作ファンの期待と宝塚の品格とのぎりぎりのラインを探った。

彩風の獠は「かわいこちゃ~ん」と美女のヒップをタッチしておちゃらけモード全開。だが、愛銃を握ると別人のような闇をきらめかせ華麗に悪を蹴散らす。表情や体の芯を瞬間的に切り替える漫画キャラクターらしい難役を、緻密な役作りでセクシーに演じた。

 槇村香(朝月希和)に100トンハンマーをお見舞いされ痛がる冴羽獠(彩風咲奈)=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)
槇村香(朝月希和)に100トンハンマーをお見舞いされ痛がる冴羽獠(彩風咲奈)=宝塚大劇場(撮影・山田喜貴)

抜群のスタイルとハンサムな容姿で正統派の男役を演じてきた。欠点だらけの獠が〝優等生〟と評される彩風の殻を破り演技の幅を広げてくれたようだ。

一方、朝月の香は少年のようなボーイッシュな見た目だが、不器用に獠への思いがこぼれて愛らしい。

漫画でおなじみの「100トンハンマー」ももちろん登場。ハンマーを振り上げて獠をお仕置きするのびのびとした姿に、「自分の芯を持って男役の隣で歩いていきたい」という朝月の決意が自然ににじんだ。

朝美絢演じる獠の初代パートナーのミック・エンジェル、坊主頭の大男の設定を頭にバンダナを巻いて〝宝塚版〟に仕立てた縣(あがた)千の海坊主。周りのキャラクターもいい味を出していた。

同時上演のショー「Fire Fever!」(稲葉太地作・演出)は怒涛(どとう)のダンスと歌でたたみかける。赤く燃えるようなジャングルから情熱的なスパニッシュ、そして彩風をセンターに据えた71人のラインダンスは圧巻。新生雪組が火の鳥となって飛翔(ひしょう)するエネルギーに圧倒されることだろう。9月13日まで。東京宝塚劇場は10月2日~11月14日。(田中佐和)