タリバン政権枠組み「数週間内」に発表 恐怖政治復活の懸念なお アフガン実権掌握1週間

【シンガポール=森浩】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは21日、新政権の枠組みが「数週間以内」に発表されるとの見通しを示した。ロイター通信が報じた。タリバンが首都カブールを制圧してから22日で1週間。タリバンは「恩赦を与える」と主張して旧タリバン政権(1996~2001年)と異なる印象を打ち出すが、恐怖政治復活の懸念が消えることはない。

国内ではタリバン幹部と有力者であるカルザイ前大統領らが新体制構築に向けた協議を本格化させている。タリバン関係者はロイターに数週間で「タリバンの法律、宗教などの専門家が枠組みを提示する」と話した。欧米諸国が定義するような民主主義ではないが「全ての人々の権利は守られる」と主張した。

駐留米軍が撤収を進める中、攻勢を強めたタリバンは15日、カブールを制圧し、アフガン戦争終結を宣言した。国民に恩赦を宣言したが、戦闘員による米軍協力者の捜索やデモ参加者の射殺が相次いでいる。

国外退避を望む市民がカブール国際空港に殺到しており、タリバンは入場を規制。空港周辺には数千人がとどまっている。