「アフガン テロリストの安全な避難所とならないように」NATOが声明

19日、アフガニスタンの首都カブールを巡回するイスラム主義組織タリバンの戦闘員ら(AP=共同)
19日、アフガニスタンの首都カブールを巡回するイスラム主義組織タリバンの戦闘員ら(AP=共同)

【ロンドン=板東和正】北大西洋条約機構(NATO)は20日、イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンの情勢を協議するため、オンラインで臨時の外相会議を開いた。終了後の声明で「NATOは過去20年間に渡り、アフガンでテロリストに安全な場所を与えないことに成功してきた」と強調。「アフガンが2度とテロリストの安全な避難所とならないようにしなければならない」と訴えた。

アフガン治安部隊の訓練を行ってきたNATO主導の国際部隊は、米軍と足並みをそろえる形で撤退を決定。欧州では難民の流入やテロの再来への懸念も高まっている。

声明は、加盟国が今後も連携してテロとの戦う姿勢を示した。

また、声明はアフガン全土で深刻な人権侵害が起きているとの報告に「深い懸念」を示し、タリバンに対し、暴力の即時停止や希望者の安全な国外退避を認めるよう要求。女性や子供、少数民族の人権を保護し、法の支配を守ることも求めた。

一方、声明は「われわれの(アフガンへの)関与を十分に顧みて、必要な教訓を得る」とも指摘した。

NATOは2003年にアフガンの国際治安支援部隊の指揮権を引き継いだが、14年末に戦闘任務を終了。その後は治安部隊の訓練や支援を行っていた。

NATOのストルテンベルグ事務総長は今月17日の会見で「NATOの多大な投資にもかかわらず、軍事的崩壊は突然に起こった。学ぶべき教訓は多くある」と述べていた。