障害者支援施設「身近に」 拝島駅で絵画や書を展示

障害者施設の利用者らが手掛けた作品を鑑賞する市民ら=12日、昭島市の拝島駅構内(緒方優子撮影)
障害者施設の利用者らが手掛けた作品を鑑賞する市民ら=12日、昭島市の拝島駅構内(緒方優子撮影)

絵の具の上で躍るクレヨンのタッチと、和紙を染める流麗な墨痕-。「カラー」と「モノクロ」のコントラストが目を引く絵画や書などの作品24点が、拝島駅(東京都昭島市)の自由通路に展示されている。同市の障害者支援施設の利用者と、市内の書道教室の生徒らの共同展示で、31日まで楽しめる。

企画したのは、同市の書道教室講師、井口浩一さん(81)。生徒らの書の展示に合わせて、自宅近くにある障害者支援施設・社会福祉法人正夢の会昭島生活実習所に「利用者の作品を一緒に展示してみませんか」と声をかけた。

施設には18歳以上の重度知的障害者ら47人が通う。新型コロナウイルスの感染防止のためのマスク着用が難しい利用者もおり、散歩の際などには地域の理解が課題になっていた。「近所の方から声をかけてもらい、ありがたい。展示が施設を身近に感じてもらうきっかけになれば」。職員の小久保匡広(まさひろ)さん(47)はそう話す。

絵画は画用紙にアクリル絵の具で下地を塗り、ペンやクレヨンを使って利用者らが自由な発想で描いた。指導役の木下裕美さん(42)は「創作活動は、利用者が互いの個性を認め合う時間にもなっている」と話す。井口さんは「個性豊かな展示になった」と喜び、今後も共同展示を考えていくとしている。