アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは19日、声明を発表し「傲慢な超大国の米国も抵抗に屈して撤退を余儀なくされた」と改めて勝利を宣言し、国民に「イスラム制度による統治のため、団結しなければならない」と呼び掛けた。融和姿勢を見せる一方で民主主義の導入を否定。約20年前に崩壊した旧政権下での恐怖政治の記憶から新政権への懸念は根強い。
バイデン米大統領は19日放送分の米ABCテレビのインタビューで、タリバンが変わったとは思わないとの認識を示し「国際社会から認められるかどうかの危機に直面している」とけん制した。
声明は英保護領からの独立記念日に際して出された。(共同)