米当局、FBとの裁判継続 訴状を再提出 独禁法違反の主張増強

米連邦取引委員会(FTC)は米交流サイト大手フェイスブック(FB)を相手取った独占禁止法(反トラスト法)違反訴訟を継続する(AP)
米連邦取引委員会(FTC)は米交流サイト大手フェイスブック(FB)を相手取った独占禁止法(反トラスト法)違反訴訟を継続する(AP)

【ワシントン=塩原永久】米連邦取引委員会(FTC)は19日、米交流サイト大手フェイスブック(FB)を相手取った独占禁止法(反トラスト法)違反訴訟で、訴状を修正して首都ワシントンの連邦地裁に再提出した。地裁が6月に訴えを退けたが、FBが競争を阻害したとの主張を裏付ける説明を補強した上で、訴訟を続けることにした。

FTCが再提出した訴状は計80ページとなり、前回から5割増やした。FBが交流サイトで独占的なシェアを握っているとの主張のデータを増強した。また、動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)などの他社のサービスがFBの競合に当たらないと説明し、「競争にさらされている」と訴えるFBに反論した。

さらに、FBが将来の競争の芽を摘むため写真共有アプリ「インスタグラム」などの買収に踏み切ったとの説明を手厚くしている。

FTCは昨年12月、FBが2012年にインスタグラムを、14年に通信アプリ「ワッツアップ」をそれぞれ買収したことが独禁法違反に当たるとし、2社の売却を求めて提訴。地裁は今年6月に棄却したが、訴状を修正して再提訴できる措置を講じていた。

FBは19日、「裁判所が根拠がないと結論付けて棄却したにもかかわらず、FTCが訴訟を続けるのは残念だ」とコメントした。FBは、IT大手の市場支配に厳しい姿勢で知られるFTCのカーン委員長を、訴訟に関与しないよう求めていた。

だが、FTCはカーン氏排除の要求を受け入れず、5人の委員のうち、カーン委員長を含む3人の賛成で再提訴を決めた。