【一聞百見】女性を育て、社会を変える 前大津市長・越直美さん(1/4ページ) - 産経ニュース

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一聞百見

女性を育て、社会を変える 前大津市長・越直美さん

大好きな琵琶湖岸で笑顔をみせる越直美さん=大津市(渡辺恭晃撮影)
大好きな琵琶湖岸で笑顔をみせる越直美さん=大津市(渡辺恭晃撮影)

「信念」「情熱」「パワフル」。話を聞いていて、前大津市長で弁護士の越直美(こしなおみ)さん(46)には、こんな言葉がしっくりくると感じた。ただ、市長時代に大津市の動物愛護センターからもらい受けた元保護犬の<ロンちゃん>など仕事を離れる話題にはこぼれんばかりの笑みをみせ、話し方も柔らかい。オン、オフがはっきりしている。市長を退任して1年、「ダイバーシティ(多様性)は、成長戦略」というフレーズを掲げ、女性役員の育成・紹介の企業を立ち上げた。目標達成の期限は10年と言い切る。生き方にもメリハリが利いている。

愛犬のロンちゃんと(本人提供)
愛犬のロンちゃんと(本人提供)

「日本企業にイノベーション(革新)が起こらない背景には意思決定の問題がある。上場企業の役員の女性比率はわずか6%。世界から大きく遅れている。多様な意見を議論して進めないと、時代をしっかりと捉えられず、成長もありません」

かなり難しい話を理路整然とスピーディーに、しかも、一気に説明した。

今年2月に、同じ三浦法律事務所に所属する松沢香弁護士とともに株式会社「OnBoard(オンボード)」を設立した。主に女性役員の育成・紹介を事業とする。

設立に至った要因には市長時代の苦い経験があったという。

「私が悪い面もあったが」と前置きをした上で、次のように語る。「市長就任は36歳。直接仕事をする部下はほとんど50代後半の男性でした。協議で机をたたかれたり、乱暴にドアを閉められたりしたこともありました。私が男ならされていません」

従順さのようなものが求められていた。「私だけが違うことをいっているみたいだった」とも振り返る。