中国、貨物停止で制裁か 台湾接近のリトアニアに

中国の国旗
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台湾紙、自由時報は19日、中国国家鉄道集団傘下の「中鉄コンテナ運輸」が8月末~9月上旬、中国とリトアニアを結ぶ直行貨物列車の運行取りやめを決めたと報じた。台湾とリトアニアが相互に代表処(大使館に相当)を設置することに対する中国の制裁の可能性がある。

リトアニア国鉄の代表は「顧客から得た情報」として、中国からの直行貨物列車が8月末からリトアニアに到着しないと同紙の取材に答えた。代表は「双方が合意した取り決めが尊重されることを願う」と述べた。経由する貨物列車は正常に運行されるとした。

中国と外交関係があるリトアニアは7月、台湾と代表処設置で合意。リトアニアが欧州で初となる台湾名での代表処設置を認めたことに中国は猛反発し、今月10日に駐リトアニア中国大使の召還を決定した。

中鉄コンテナ運輸は「今のところ正常に運行している」との声明を発表した。(共同)

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