「みんなの銀行」2カ月で8万5000口座開設


若者を狙った新銀行を設立してサービスを開始するにあたり、特に「フリクションレス」(いかに煩わしさをなくすか)にこだわった。「待ち時間が長い」「手続きが多い」。そうした銀行に対する従来のイメージを払拭することを目指した。

例えば口座は、書類の郵送などは一切不要で、24時間365日、スマホだけで即時開設できる。アプリのデザインや操作性、利便性でも従来の「銀行らしさ」を打ち消した。

「成果主義」にもこだわり、形にしたのが国内金融機関で初めて導入した「サブスクリプション」だ。月額600円のプレミアムサービスで、現金自動預払機(ATM)や振込の手数料が無料になるほか、デビットカードのポイント還元率が通常の5倍(1%)になる。利息や手数料なしで最大5万円までの立て替え払いも利用できる。

「今の若者は自分にとって価値のあるものにはお金を払う」(永吉氏)。プレミアムサービスは現在、1年間無料ということもあり、会員は口座開設数の半数近い約4万人を数える。

来年に個人ローン

同銀行は、個人向けサービスを軸に、開業3年目での黒字化を目標に掲げる。収益の柱として令和4年には個人向けローンを始める予定だ。3年目のローン残高は800億円を目指す。

個人向けサービスと並ぶもう一つの柱が「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)事業」だ。みんなの銀行のシステム全体を金融業界への新規参入企業に提供したり、預金や送金、ローンなど一部の金融サービスを他業界の企業に提供したりして、収益を上げる。年内にも人材派遣大手「パーソルテンプスタッフ」などと具体的な事業を始める予定だ。

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