「醉いどれ天使」舞台化 桐谷健太「松永として生きたい」 - 産経ニュース

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「醉いどれ天使」舞台化 桐谷健太「松永として生きたい」

「全公演、松永として生きて死ぬ覚悟。自分が壊れる可能性もあるので、壊れないよう気を付けます」と笑う桐谷健太
「全公演、松永として生きて死ぬ覚悟。自分が壊れる可能性もあるので、壊れないよう気を付けます」と笑う桐谷健太

黒澤明監督の同名映画を原作に、戦後の混乱期に生きた人々を描く舞台「醉いどれ天使」が、明治座(東京都中央区)で9月3日から上演される。映画では三船敏郎(としろう)が演じた主人公のヤクザ・松永を、舞台では桐谷健太(41)が演じる。今作が12年ぶり2度目の舞台出演となる桐谷は「映画版と比べるのではなく、現代の松永として立ちたい」と笑顔で話した。

松永は戦後の闇市を支配する若いヤクザ。肺病に侵されるが医者(高橋克典)の言葉を聞かず、兄貴分の岡田(高嶋政宏)との確執のなかで命を縮めていく。

原作公開当時の終戦間もない昭和23年の世相は、コロナ禍で先行き不透明な現代に通じる部分もあるという。「現代人は何かをするために生きているが、当時の人は生きること自体が重要だった」として、「松永を〝演じる〟というより〝生きたい〟」と意気込む。

自粛期間中、「自分と向き合い、ただ呼吸して、生きていることだけを感じる瞬間があった」と振り返る。「そのシンプルな感覚を知っていることが、舞台の松永を生きる上で影響を与えるはず」と話した。

脚本は蓬莱(ほうらい)竜太、演出は三池崇史(たかし)。20日まで。問い合わせは明治座チケットセンター、03・3666・6666。10月1~11日は、大阪市天王寺区の新歌舞伎座で公演。(三宅令)