20日から酒提供・カラオケ店に休業要請、緊急事態で静岡県

医療態勢の危機的状況を受け、県民にセルフロックダウンを訴えた川勝平太知事=18日、県庁(田中万紀撮影)
医療態勢の危機的状況を受け、県民にセルフロックダウンを訴えた川勝平太知事=18日、県庁(田中万紀撮影)

静岡県内へ緊急事態宣言が発令されるのに伴い同県は18日、期間中の20日から9月12日まで、酒類を提供する飲食店とカラオケ設備のある店に休業を要請すると発表した。加えて、百貨店の地下食品売り場などには入場制限を要請する。特定業種への休業要請は前回の宣言が出された昨春以来。

川勝平太知事は、政府に緊急事態宣言を要請した16日には「休業要請や休校措置はしない」としていた。しかしその後も、蔓延防止等重点措置をほぼ全県の34市町に適用中にも関わらず感染者が加速度的に増え続けていることから「現状に応じて対策を取らねばならない」と、人流と接触の抑制のため、より強力な措置に踏み切ることとした。

休業要請対象外の飲食店には蔓延防止の措置区域での対応と同様、午後8時までの営業時間の短縮を要請する。大規模集客施設にも時短を要請。イベントは収容人数の50%以内か5千人以下とし、全国的イベントは県外からの参加自粛を呼びかけ、県が関係するものは中止や見直しを行う。

企業には、テレワークや時差出勤による出勤者7割削減と、午後8時以降の勤務抑制を改めて要望する。

クラスター(感染者集団)が頻発している社会福祉施設や学校には抗原検査キットを配布し早期発見態勢を整える。公立学校は一斉休校とはしないが、オンライン授業や時差通学を活用。感染防止と教育機会の確保を両立させるという。

県民には、特に午後8時以降の不要不急の外出や休業要請などに応じない飲食店利用の自粛、「黙食」などを求める。

川勝知事は「経験したことのない最も危機的な局面を迎えている」と危機感を募らせ、「新規感染者数が減少傾向になるようにし、(国の指標の)『ステージ3』まで持っていく」との目標を掲げた。