「アフガン指導者失敗」と非難 NATO事務総長

NATOのストルテンベルグ事務総長
NATOのストルテンベルグ事務総長

【ロンドン=板東和正】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は17日、ブリュッセルで記者会見した。イスラム原理主義勢力タリバンによるアフガニスタン掌握について「予想外の速さで起こった軍事的、政治的崩壊だ」とし、「アフガンの政治指導者の失敗」が原因と非難した。

ストルテンベルグ氏は会見で、「アフガンの治安部隊の一部は勇敢に戦った」とした上で「政治指導者はタリバンに立ち向かえず、アフガンの人々が切望していた平和的解決を達成できなかった」と指摘。「指導者の失敗が、私たちが目の当たりにしている悲劇につながった」とアフガン政府の責任を追及した。

一方で、ストルテンベルグ氏は、アフガン治安部隊の軍事訓練を行ってきたNATOについて「正直に明確な目で評価する必要がある」と強調した。「NATOの多大な投資にもかかわらず、軍事的崩壊は突然に起こった。学ぶべき教訓は多くある」と述べた。

NATOは2003年にアフガンの国際治安支援部隊の指揮権を引き継いだが、14年末に戦闘任務を終了。その後は治安部隊の訓練や支援を行っていた。

NATOは今月17日、大使級の緊急会合を開催し、各国が避難を支援するために追加で航空機を派遣する方針を決定した。ストルテンベルグ氏は「タリバンは出国を希望する全ての人々を尊重し、空港だけでなく道路や国境も開放しなければならない」と訴えた。