ウラン濃縮設備を増強 イラン、IAEA報告

イラン原子力庁の報道官と話す国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(右)=テヘラン(同庁提供、AP=共同)
イラン原子力庁の報道官と話す国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(右)=テヘラン(同庁提供、AP=共同)

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は17日、イランが中部ナタンズで、濃縮度最大60%の六フッ化ウラン製造のため、遠心分離機を連ねたカスケードを、以前の一つから二つにしたなどと加盟国に報告した。関係筋が明らかにした。欧米の反発を招き、現在中断している核合意再建に向けた米イラン間接協議に影響する可能性がある。

報告によると、イランは4月に最大60%濃縮を始めた時は、カスケード二つを使っていたが、その後、遠心分離機「IR6型」のカスケード一つに切り替えた。IAEAは14日に、IR6型とIR4型の二つのカスケードを確認。15日には最大5%濃縮の六フッ化ウランの注入も確認した。

2015年の核合意は、イランがウラン濃縮で使える遠心分離機について、旧式の「IR1型」に限定。イランによる濃縮度の上限を3・67%と定めている。(共同)