タリバン初会見「すべての人に恩赦」 穏健姿勢アピール

17日、アフガニスタン・カブールで、政権掌握後初の記者会見をするイスラム主義組織タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者(左)(共同)
17日、アフガニスタン・カブールで、政権掌握後初の記者会見をするイスラム主義組織タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者(左)(共同)

【シンガポール=森浩】アフガニスタンを掌握したイスラム原理主義勢力タリバンは17日、政権掌握後初めて記者会見を開き、ザビフラ・ムジャヒド報道担当者は「私たちはだれも恨んでいない。指導者の指示に基づき、すべての人に恩赦を与えた」と述べた。穏健な姿勢を打ち出すことで、国内に平静を呼びかけ、国際社会の支持を取り付ける狙いがある。

2001年に崩壊したタリバン政権はイスラム法の極端な運用によって、犯罪者と見なした住民の公開処刑や女性の権利制限を進めた。国際社会では圧政が繰り返されるとの危惧が強まっている。

ムジャヒド氏は会見の冒頭、「この勝利は国全体の誇りだ。占領から20年後に国は解放された」と勝利宣言した上で、駐留外国部隊の協力者らにも「恩赦」を与えると表明した。

懸念が高まる女性の権利についてムジャヒド氏は「女性は働けるし、教育も受けられる。社会に必要な存在だ」と言明したが、「イスラム法の枠内で」と条件を付けた。メディアに対してもイスラム法に従う形での報道を求めた。

各国はタリバン復権でアフガンがアルカーイダなどテロ組織の活動拠点になることを憂慮している。ムジャヒド氏は「アフガン国土を誰にも使わせない」と宣言し、「テロの温床」となる可能性を否定した。

外交官の退避が相次ぐ外国大使館については「(館員の)安全を保証する」として国内にとどまるよう求め、新政権樹立後は各国と外交関係を結ぶことに意欲を見せた。新たな国家名や政治制度について「指導部が決める」と説明した。

会見は首都カブールのプレスセンターで行われた。ムジャヒド氏が公の場に姿を見せるのは初めてとみられる。