EU、難民問題協議へ アフガンめぐり危機再来警戒

フランスのマクロン大統領(ロイター=共同)
フランスのマクロン大統領(ロイター=共同)

フランスのマクロン大統領は16日のテレビ演説で、アフガニスタンの不安化で「欧州に向けて大量に移民が流出する危険がある」と述べ、対応の必要性を訴えた。欧州各国は、アフガンでの活動を支えた通訳、協力者の亡命受け入れを進める一方、2015年にシリア内戦で経験した移民危機の再来を警戒している。

マクロン氏は、「アフガンにはテロ集団がおり、不安な状況を利用しようとしている」と警告。大量移民は犯罪の温床になりうると指摘し、「欧州だけでは結果を引き受けられない」と国際社会の協調を求めた。

ドイツのメルケル首相は16日、「懸念を抱く人たちが、アフガン近隣国で安全に滞在できるようにせねばならない」と発言。パキスタンや国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)への支援の必要性を訴えた。ドイツへのアフガン人受け入れは、独政府・軍に協力した通訳、援助団体の関係者らを優先する方針だ。

欧州ではシリア内戦により、100万人以上の移民・難民が流入。便乗して渡欧した不法移民によるテロ事件も発覚したため、アフガン不安化による移民急増への危機感は強い。欧州連合(EU)は17日、オンライン形式で非公式外相会合を開き、対応策を協議する。(パリ支局 三井美奈)