海老蔵さん発案で伝統工芸作家らを応援 ライブ通販アプリ開発

ライブコマースアプリ「ENU(エヌ)」を配信開始。販売を開始した「海老蔵カレー」を手にする歌舞伎俳優の市川海老蔵さん=東京都品川区(飯田英男撮影)
ライブコマースアプリ「ENU(エヌ)」を配信開始。販売を開始した「海老蔵カレー」を手にする歌舞伎俳優の市川海老蔵さん=東京都品川区(飯田英男撮影)

新型コロナウイルスの感染拡大で対面による作品販売が難しい中、伝統工芸作家や芸術家らを応援しようと、デジタル演出などを手がける「ワントゥーテン」(本社・京都市、澤邊芳明社長)が定額制(サブスクリプション)のライブコマースアプリ「ENU(エヌ)」を開発した。現在、江戸切り子職人や漆師ら20人ほどの「つくり手」が参加し、新たな手応えに期待を寄せている。

「ライブコマース」とはライブ配信とネット販売を組み合わせた販売形態で、買い手と売り手が直接コミュニケーションを取れるのが特徴だ。

「ENU」は、日本各地の伝統工芸作家や芸術家らが制作のプロセスや作品に対する思いなどを発信し、つくり手を応援したい人や買い手をつなげる。伝統工芸品のほか、芸術家の作品や食材なども販売している。つくり手は、いずれ1千人規模を目指している。登録は無料。

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コロナ禍で、歌舞伎界や伝統工芸など伝統文化の弱体化を懸念する歌舞伎俳優の市川海老蔵さんがENUを発案。ENUというネーミングも「人と人の縁」と「援助する援」を掛けて、海老蔵さん自身が名付けた。「緊急事態宣言下、困っている人たちの話をたくさん耳にして何かできることはないか」という思いから始まったという。

自身もつくり手として登録。海老蔵さんのENU公式アカウント「E-pocket」(月額888円)では自身が監修・開発に携わった「海老蔵カレー」を有料会員限定で先行販売。販売初日に925個がおよそ20分で完売した。

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