東京2020オンラインコミュニティ

メダル祝福、不安和らぐ 投稿に見るユーザーの心境の変化

競技開始後のワードクラウド(クオン提供)
競技開始後のワードクラウド(クオン提供)

新型コロナウイルスの感染拡大により賛否が分かれるなかで開催された東京五輪をオンラインコミュニティの参加者はどのように受け止めただろうか。投稿内容を分析してみると、競技開始前はコロナへの不安や開催の是非に関する投稿が多かったが、競技開始後は応援や祝福、感謝のメッセージに変わり、コロナ禍の五輪を楽しもうという心境の変化がはっきりと表れた。

コミュニティを産経新聞社と共同運営するクオンが、最初の競技が始まった7月21日前後各6日間の投稿について、文中に含まれる単語の出現頻度を文字の大きさで示す「ワードクラウド(WC)」の手法で可視化。さらに投稿内容をAIなどを使い分析した。

競技開始前後の比較で最も特徴的だった言葉が「コロナ」。開始前は大きく表示されたが、開始後は小さくなった。観戦手段としての「テレビ」や「感染」「無観客」「開催」といった単語も目立たなくなった。

競技開始前のワードクラウド(クオン提供)
競技開始前のワードクラウド(クオン提供)

21日以降は「メダル」「頑張る」「良い」「すごい」といった単語が大きく表示されたほか、具体的な競技名や選手名も目立つようになった。「選手」「応援」という単語はいずれのWCにも大きく表示され、コミュニティには、開催の賛否にかかわらず、選手を応援したいという人が多く集まっていることをうかがわせた。

分析によると、とくに発言傾向に変化が表れたのは開幕前日の22日。この日はソフトボール第2戦で日本がメキシコにサヨナラ勝ちを収め、男子サッカーも後半に1点を奪って南アフリカを下す、いずれも劇的な試合となり、応援メッセージの投稿が増えた。開会式直前の23日午後からは徐々に成功を祈る声が加わり、開幕以降は「おめでとう」が急増し、24日に「コロナ」の累計出現数を上回ったという。

アスリートたちの活躍とひたむきな姿勢が、コロナへの不安を和らげ、多くの人たちを勇気付けたといえそうだ。

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