国務省によると、特別ビザを申請している通訳およびその家族らは合計で約2万人。これら全員を駐留米軍の撤収期限までに国外に移送するのは不可能で、米軍撤収後も国外移送の作業が続くのは確実だ。
ただ、タリバンが急速に支配地域を拡大しているせいで、地方では脱出の機会を逸した通訳らがタリバンに「裏切り者」と見なされて次々と殺害されているとの情報もある。
通訳らは安全を求めて首都カブールに集結しつつある。ただ、そこから脱出を果たせるかは、バイデン氏が「支援」を確約するアフガンのガニ政権が、タリバンの攻勢を前に首都を死守できるかにかかっている。