東京五輪の柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したウルフ・アロン(25)が11日、職員として所属する了徳寺大の拠点がある千葉県浦安市の内田悦嗣市長を表敬訪問し、「優勝した瞬間はつらく、苦しい経験の全てが報われたと思った。こうして浦安に戻って来られて良かった」と笑顔で報告した。
浦安市はトップ選手への土台を築いた東海大浦安高時代の3年間を過ごした地でもある。「高校で柔道のレベルがすごく上がった。僕の柔道の故郷は浦安だと思う」と感慨をにじませた。
今後はしばらく休養する予定。「魚をさばく柔道家」の顔を持つウルフは「豊洲市場に行って、魚を仕入れたい」と意欲を示した。骨の形状が複雑で、おろすのが難しいマゴチに挑戦して刺し身で食べるつもりという。