タリバン、9州都を制圧 政府士気低下鮮明に

アフガニスタン北部でのタリバンと政府軍の戦闘から逃れ、首都カブールの公園で身を寄せる人たち=10日(ゲッティ=共同)
アフガニスタン北部でのタリバンと政府軍の戦闘から逃れ、首都カブールの公園で身を寄せる人たち=10日(ゲッティ=共同)

【シンガポール=森浩】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンは11日、北東部バダフシャン州の州都ファイザバードを制圧したと宣言した。10日には西部ファラーと北東部プリフムリを陥落させ、これまでに全34州のうち9州都を支配下に置いた。8月末の駐留米軍の撤収完了を前にして、戦況は悪化の一途をたどっている。

タリバンは6日、南西部ザランジを制圧して以降、北部を中心に州都を立て続けに奪い、急速に支配地域を広げている。政府軍は各地で士気低下が指摘され、兵士が目立った抵抗もなく撤退し、主要施設がタリバンに奪われる様子が報じられている。

政府軍は全土での戦闘ではなく、重要拠点の防衛に注力しているもようだ。国民に対し、武装してタリバンに対抗するよう呼びかけてもいるが、事態の打開につながるかは不透明だ。