街に山に散らばる魅力 須坂市が「まるごと博物館」始動 長野

江戸時代に庶民が乗った駕籠としては最上級の「法仙寺駕籠」=長野県須坂市の市笠鉾会館ドリームホール(原田成樹撮影)
江戸時代に庶民が乗った駕籠としては最上級の「法仙寺駕籠」=長野県須坂市の市笠鉾会館ドリームホール(原田成樹撮影)

長野県須坂市内の全域を博物館とする同市の「まるごと博物館」構想がスタートした。6つの中核施設と点在する史跡や文化芸術などを結び付け、市民や来訪者に回遊しながら文化を鑑賞してもらうねらい。核となる2館がこのほどリニューアルオープンした。同市は、江戸時代には須坂藩の城下町、明治以降は製糸の町として栄え、古墳や土器などの埋蔵文化財や自然景勝も豊富で、訴求力あるストーリーに紡ぐ企画力が試される。

既存施設を有効利用

まるごと構想は、平成30年12月に市が策定。市内の文化財や民間の博物館を結び付け、市全体を人文科学と自然科学の両方を扱う「機能分散型総合博物館」とするものだ。

消防法上の不適合で30年1月から市立博物館が休館したのを機に、大型博物館への建て替えではなく、既存施設を有効利用する視点も加えて練られた。市内に誘致計画中のショッピングモールなどへの来客を滞在させるねらいもある。

6施設は、市立博物館、市笠鉾会館ドリームホール、ふれあい館まゆぐら、市文書館、旧小田切家住宅、文化財保存活用倉庫。このうち市立博物館と笠鉾会館が7月17日に改装した。