五輪閉幕の夏、戦没オリンピアンの足跡展示 大阪 - 産経ニュース

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五輪閉幕の夏、戦没オリンピアンの足跡展示 大阪

ベルリン五輪に出場した鈴木聞多のスパイクとユニホーム
ベルリン五輪に出場した鈴木聞多のスパイクとユニホーム

東京五輪が開かれた戦後76年の夏に平和について考えてもらおうと、大阪府富田林市が13日から、戦争と五輪をテーマにした企画展示を開く。戦争で中止になった過去の五輪を紹介するとともに、先の大戦で命を落とした「戦没オリンピアン」の足跡を紹介する。

五輪に参加し、激戦地で戦死したり、空襲や原爆で命を落としたりした戦没オリンピアンは少なくとも38人。企画展示では陸上短距離で1936年ベルリン五輪に出場し、中国大陸で戦死した鈴木聞多(ぶんた)(1913~39年)、馬術の32年ロサンゼルス五輪金メダリストで硫黄島で戦死した西竹一(1902~45年)らのパネルや遺品を展示する。

鈴木は開催権が返上され、のちに中止となった40年東京五輪への出場が期待されていたスプリンター。今回の展示では生家を継ぐ鈴木隆之さん(52)が、ベルリン五輪で着用したユニホームや、現役時代に使用したスパイクなどを提供した。鈴木さんは「聞多も戦争がなければ東京での五輪に出場できたかもしれない。平和のありがたさを感じてほしい」と話している。

富田林市が毎年実施する「平和を考える戦争展」の企画展示。13~15日、富田林市市民会館で。午前9時~午後5時、入場無料。(鈴木俊輔)