ぬか漬け

旬の味楽しみバテ防止にも 夏におすすめ自家製「ぬか漬け」

ジッパー付き保存袋にぬか床を作り、蓋付きの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する「コンパクトぬか床」
ジッパー付き保存袋にぬか床を作り、蓋付きの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する「コンパクトぬか床」

旬の夏野菜を使って、おうちで「ぬか漬け」を楽しんでみてはいかがだろうか。野菜をぬか漬けにするとおいしくなるだけでなく、疲労回復に役立つビタミンB1などが増え、夏バテ防止に一役買う。保存袋を使って手軽に、失敗なく漬ける方法もある。(榊聡美)

手が汚れない

「『毎日混ぜるのが面倒』『においが気になる』といった、ぬか床のイメージは昔とは変わっています。最近では便利な袋入りの熟成ぬか床なども出回り、かなりハードルは低くなっています」

全国で料理教室を開催する、一般財団法人「ベターホーム協会」の講師、大須賀真由美さんはこう話す。

適度に手をかけながら、好みの味に育てられるのが手作りのぬか床の魅力だ。大須賀さんがすすめるのはジッパー付き保存袋にぬか床を作り、蓋付きの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する「コンパクトぬか床」。1~3人暮らしでちょうど食べ切れる量を漬けられる。混ぜる作業も、袋の上からもむようにして空気を入れればいいので、手が汚れない。二重に密閉するため、においが広がらないなど、今の暮らしに合った漬け方になっている。

ぬかにヨーグルトを混ぜるのもポイント。「おいしさが増し、乳酸菌の働きで早く漬け上がり、においも抑えられます」

スイカの皮も

最初は、余り野菜や皮の部分を使って「捨て漬け」をする。4、5日ごとに野菜を替えながら2週間ほどかけてぬか床を育てる。野菜から水分が出てきてぬかくささが和らぎ、独特の香りに。その変化も手作りならではの楽しみだ。

野菜を食べやすく切ってから「本漬け」をすると、冷蔵庫でも早く漬かる。キュウリなど定番以外にオクラ、ズッキーニ、ゴーヤ、ミョウガ、パプリカなどの夏野菜もおすすめとか。

「料理をして少し残った野菜を漬ければ食品ロス削減にも。スイカの皮も赤い部分を少し残して漬けるとおいしいですよ」

漬けているうちにぬか床の表面に水分が浮いてきたらペーパータオルで吸い取る。ゆるい場合は煎りぬかを足して「みそのかたさを目安に」調整する。吸水とうまみ足しを兼ね、昆布や干しシイタケなどの乾物をそのまま入れてもいい。

腸内環境を整える

ぬか漬けは米ぬかの栄養や、ぬか床に定着した乳酸菌などを合わせて取ることができる、先人の知恵から生まれた発酵食品だ。栄養面からも夏に取る利点は多い。

「植物由来の乳酸菌は酸に強く、生きたまま腸に届きやすい。善玉菌を増やして腸内環境を整えることで、冷たいものの食べ過ぎでおなかをこわしたり、胃腸の働きが悪くなって食欲不振になったりするのを防げます」と、管理栄養士の山内寿子さんは説明する。

野菜はぬか漬けにすると、ぬかの栄養分が吸収されて栄養価が高まる。「夏に不足しがちなビタミンやミネラルの量が増えます。特にビタミンB群は疲労回復を助け、夏バテ防止に役立ちます。ただし、たくさん食べると塩分の取りすぎにつながるので注意が必要です」