五輪新競技 「第2の堀米」へ練習施設を整備

男子ストリート決勝 演技する堀米雄斗=有明アーバンスポーツパーク
男子ストリート決勝 演技する堀米雄斗=有明アーバンスポーツパーク

日本勢でとりわけ若手の活躍が目立った追加競技のうち、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンはパリ五輪でも継続実施され、メダル獲得に期待が集まる。

スポーツクライミングは今大会はスピード、ボルダリング、リードの3種目の複合で争われたが、パリ大会ではスピードが独立して単種目で実施。残るボルダリングとリードは2種目の複合で行われる。

日本山岳・スポーツクライミング協会は今年6月にパリ大会に合わせた形式で国内大会を実施するなど、すでに3年後を見据えた強化に乗り出している。

ボルダリングとリードは世界トップレベルの選手が多く、パリ形式でいう「複合」の選手層は厚い。一方、スピードは女子代表で銀メダリストの野中生萌(XFLAG)や男子代表の楢崎智亜(TEAM au)が継続して取り組む可能性を口にしているものの、なお発展途上だ。日本代表の安井博志監督は「成長期を迎える中学生くらいの選手がスピードを始めるのに最もいい時期」とし、選手の発掘を加速。施設整備も進められており、サッカーや陸上など他競技経験者が転向し、結果を出している例もあるという。

スケートボードやサーフィンは、いずれもトップレベルのプロ選手が参加し、大会を盛り上げた。国内選手は五輪出場を狙うと同時に、賞金額の大きいプロ最高峰の大会への出場を目指し、活動している。

男子ストリートを制した堀米雄斗(XFLAG)は、本場の米国を活動拠点とし、プロとして成功を収めている。今後「第2の堀米」を目指し、渡米する選手が増えるだろう。国内では専用練習場が少ない。スケートボード日本代表の西川隆監督は「練習場を造ることが強化の一環。施設が増えればおのずとレベルは上がる」と今後の施設整備を期待する。

サーフィンは強化指定選手制度やジュニア育成選手の発掘などの強化策を実施。多くの選手がプロ最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)への参加を目指し、CTシード権を争う予選シリーズに出場するため、海外を転戦している。

(神田さやか)

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