花田紀凱の週刊誌ウォッチング

(834)競技種目別視聴率と人流増減の関係は?

東京・渋谷駅前を歩く大勢の人たち=1日午後
東京・渋谷駅前を歩く大勢の人たち=1日午後

タイトルを見て「もういいよ」と言いたくなった。『週刊文春』(8月12・19日夏の特大号)、今週も東京五輪にいちゃもんをつけて「閉会式に『衝撃計画』天皇陛下が参加の○×クイズ」。

往年の日本テレビの人気番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」をイメージした企画らしいが、3月18日、電通出身の演出責任者、佐々木宏氏が渡辺直美問題で辞任。演出内容が見直され、○×クイズも消えたという。

他にも閉会式に関していろいろあげつらって、結論は〈これで全てを終わりにしてはいけない〉。

じゃ、どうすりゃいいんだい。

『週刊新潮』(8月12・19日夏季特大号)は同じく東京五輪を扱っても手つき、視点が全く違う。

「高視聴率で『ステイホーム』実は『人流』を抑え込んでいる『東京五輪』」。

競技種目別視聴率と人流増減の一覧表がおもしろい。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は「医療の逼迫(ひっぱく)がすでに起き始めている」と言っているが、厚生労働省関係者によると、

〈「今年1月の第3波のピーク時には東京都内のコロナ用確保病床数4000に対して入院患者数は3427人。病床使用率は86%(中略)。一方今回、7月28日時点の確保病床数5967に対して、入院患者数は2995人。病床使用率は50%」〉

〈「重症患者数については第3波のピーク時は確保病床250に対して重症患者数は160人で病床使用率は64%。7月28日時点では(中略)病床使用率は20%」〉

さらに顕著なのは死亡者数。

〈「第3波の時はピーク時には1日38人の死亡者が出た。1月中の平均は1日15人。一方今回はピーク時でも1日4人、7月中の平均は1日1人」〉

で、『新潮』の結論。

〈政府が真に休業要請を行うべきは、「五輪中止」などといたずらに不安と恐怖を煽(あお)る専門家やメディア、一部野党なのではないか〉

ちなみに、今回、菅義偉総理が打ち出した「原則自宅」方針。木村盛世さん(元厚労省医系技官)によると「全く正しい政策」だそうだ。

(月刊『Hanada』編集長)