【気になる!】文庫『ネコとカレーライス』 - 産経ニュース

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気になる!

文庫『ネコとカレーライス』

彼女にフラれたばかりの主人公。幼馴染(おさななじみ)との再会を機に、得意料理のスパイスカレーに本気で取り組むことに―。小説投稿サイトに掲載されていた作品を書籍化。文体が若々しい。

主な舞台は、スパイスカレーを学ぶ人たちが集う予備校。仕事を辞めたもののやりたいことも見つからずに過ごしていた主人公が夢を持ち、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)する王道の青春小説であり、カレーが食べたくなる飯テロ小説だ。クミン、タマリンド、カルダモン…スパイスのバランスを考え、調合する。ルーを使わないカレー作りの奥深さや、香りの描写が際立っている。(藤野ふじの著、ことのは文庫・759円)