東京五輪は8日、4種類のレースで競う自転車女子オムニアムで梶原悠未(筑波大大学院)が総合2位に入り、銀メダルを獲得した。同競技でのメダルは日本人初の快挙。
梶原は7・5キロを走り、ゴールの順位を競う「スクラッチ」を2着で好発進。1周ごとに1位通過者が得点できる「テンポレース」で5位タイ。2周ごとに最後尾がレースから除外される「エリミネーションレース」では最終周まで粘る健闘で2位に付けた。最終種目のポイントレースでは20キロ(250メートルトラックを80周)を走り、10周ごとに上位4位までがポイントを獲得し、1周先に回って主集団に追いつくと20ポイントを与えられる。合計得点がそのまま累計ポイントに加算される。梶原は序盤、ここまで総合1位のジェニファー・バレンテ(米国)をマークしつつ、30周目を3位通過し2ポイントを獲得。終盤で落車するトラブルもあったが、最後まで走り抜いた。
梶原は埼玉県和光市出身の24歳。2017~19年アジア選手権オムニアム3連覇を達成し、昨年の世界選手権で日本人初の世界女王に輝いた。
オムニアムは2012年ロンドン大会から正式種目に採用されたが、日本人のメダル獲得はなかった。今大会の男子オムニアムには橋本英也(日本競輪選手会)が出場したが、最終種目のポイントレースで得点を伸ばせず、総合15位に終わっている。