無観客のスタンドから

最高のフィナーレを

バスケットボール男子決勝でフランスを破り、4連覇を達成し喜ぶ米国の選手たち=さいたまスーパーアリーナ
バスケットボール男子決勝でフランスを破り、4連覇を達成し喜ぶ米国の選手たち=さいたまスーパーアリーナ

五輪は日程的に、団体球技の決勝が締めくくりとなることが多い。だが、通常なら最終日の「目玉」となるはずのバスケット男子決勝の米国対フランスの一戦は、7日に行われた。世界各国のメディアが大勢詰めかけ、会場はさながら有観客の様相を呈していた。

米国の男子バスケットは、1988年ソウル大会での惨敗を受けて、92年バルセロナ大会で米プロリーグ・NBAのスター選手からなる「ドリームチーム」を初めて派遣。圧倒的かつ華麗なプレーで金メダルを獲得した。

ドリームチームがきっかけとなり、その後、世界中でバスケット人気が高まった。各国のレベルも上がり、今ではNBAで活躍する各国のスター選手は珍しくない。日本にも八村塁(23)や渡辺雄太(26)がいる。

その後もNBA選手の参加が続く米国男子代表だが、国際大会でしばしば不覚を取るようになった。五輪は前回リオデジャネイロ大会まで3連覇中だったが、今大会の決勝もフランスと接戦に。だが何とか勝ち切り、4連覇を果たした。何十億円もの年俸を稼ぐスターたちの、ほっとしたような表情が印象的だった。

「男女平等」の理念が強く打ち出されている今大会では、バレーボールなど5つの団体球技で伝統的な男女の順番が逆になり、女子決勝が後になっている。バスケットもその一つだ。

そんな8日の女子決勝で、史上初のメダルを確定させた日本は、五輪6連覇中の米国と対戦する。考えうる限り、これ以上のフィナーレはない。(原川真太郎)

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