クライミング銀の野中「実感まだ」、銅の野口「集大成お見せできた」 メダル獲得の思い語る

メダル獲得から一夜明けた記者会見で記念撮影に応じるスポーツクライミング女子複合の野中生萌(右)と野口啓代=7日午前、東京都内の選手団会見場(代表撮影)
メダル獲得から一夜明けた記者会見で記念撮影に応じるスポーツクライミング女子複合の野中生萌(右)と野口啓代=7日午前、東京都内の選手団会見場(代表撮影)

東京五輪で新競技として採用されたスポーツクライミング複合女子で銀メダルを獲得した野中生萌(のなか・みほう、XFLAG)と銅メダルの野口啓代(のぐち・あきよ、TEAM au)が7日、記者会見を行った。2人はまだメダル獲得の実感がないといい、今回の五輪が現役最後の試合となった野口は、野中に対し「クライミング界を引っ張っていってくれると思う」と期待を寄せた。会見での主なやり取りは次の通り。

ーーメダルを獲得し、一夜明けた感想を

野中「まだメダルを獲った実感が沸いていません」

野口「こんなに長い間目指してきたオリンピック、そして私の競技人生最後の引退試合だったんですけど、それが本当に終わってしまったのかなという感じです。まだ私も実感が沸いていないですね」

ーースポーツクライミングが初採用された東京五輪でメダルを獲った感想を改めて伺いたい

野中「もちろんクライミングが競技に選ばれたのはそうなんですが、私にとってはこの東京出身で、その東京で初めてクライミングが選ばれて、その舞台に立てるという何かさらに特別なものに感じていたので、そこに出場できたことは誇りに思いますし、またそこでメダルを獲って、私1人ではなく啓代ちゃんと2人でメダルを獲ることができたのはうれしく思っています」

野口「スポーツクライミングにとって初めてとなるオリンピックでプレッシャーもすごくあったんですが、最終的に生萌と一緒にメダルを獲ることができてすごくホッとしています」

ーー野口選手に伺いたい。今回が現役最後の試合だったということで、今後のクライミング界を野中選手に託したい思いについて伺いたい

野口「託したい思いというのは特にないんですけど、ずっと生萌の強さであったり、クライミングに対する情熱を肌身で感じてきて、この先に私が引退しても、生萌だったらクライミング界を引っ張ってくれて、次のパリのオリンピックも頑張ってくれるんじゃないかとすごく期待しているので、託すというよりは安心して見ていられるなという気がしています」

ーーそれを受けて野中選手の思いがあれば

野中「さすがプレッシャーをかけてくるなという感じですね(笑)。こうやって一緒にずっと戦ってきた啓代ちゃんにそういうふうに言ってもらえて、私が自信をもって『私が引っ張っていきます』と言えるように、これからの大会もしっかりと成績を出せるように努力していきたいと思います」

ーー野中選手に伺いたい。ケガの状態もあると思うが、9月の世界選手権の出場はどう考えているのか

野中「今はまだ決めてはいなくて、ケガの状態次第ではあるなと思う。そこまでの期間がないので、この大会を終えて少しケガが悪化しているのは事実なので、ケガ次第ということにはなりますが、ただ出られるチャンスがあったら、出場したいと考えています」

ーー野口選手は今後、競技生活は離れるとはいえ、クライミング界でどう貢献していくなど今後のビジョンがあれば伺いたい

野口「まだはっきりとしたことは言えないんですが、私自身すごくクライミングに感謝している部分があるので、大好きなクライミングを広げていける活動をしていければと思っています」

ーー改めて東京大会を振り返ってどんな大会だったのか

野中「やっぱり私が一番思ったのは、3種目(スピード、ボルダリング、リード)の掛け算のフォーマットというのに苦しまされたというか、なかなか思ったようにスムーズにいかない試合展開だったと思います。ただ、そんな中でも最後の最後まで、気持ちを切らさずに登りきれたのがこのメダルにつながったと思うので、メンタルの成長も感じることができたし、そこに関してはすごく良かったかなと思います」

野口「今回の東京オリンピックは、私の引退する最後の集大成をみんなにお見せしたいなというのをずっと目標に頑張ってきて、引退する試合で自分の最高の状態でまだまだ強い自分を見せたいなと思っていて、結果的にメダルを獲ることができて、みなさんに最後、集大成を少しでもお見せできたのではないかと思っています」

メダル獲得から一夜明け、記者会見を行うスポーツクライミング女子複合の野中生萌(右)と野口啓代=7日午前、東京都内の選手団会見場(代表撮影)
メダル獲得から一夜明け、記者会見を行うスポーツクライミング女子複合の野中生萌(右)と野口啓代=7日午前、東京都内の選手団会見場(代表撮影)


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