東京五輪の卓球競技をすべて終え、日本代表のメダリストたちが7日、記者会見を行った。長年、男子のエースとして卓球界を牽引し、男子団体で銅メダリストとなった水谷隼(木下グループ)は「自分の冒険もここまでかなと思う」と話し、日本代表だけでなく、現役選手としても引退することに言及した。
東京五輪を自身の集大成として臨んだ水谷。その判断について「今の自分の気持ちでは卓球からは完全に離れると思う。目の影響がすごく大きい。目が完治するならば、40歳でも50歳でもやりたいが、現状、治療法はない。悔しいが、自分の冒険もここまでかなと思う」と話した。
男子団体でともにプレーした張本智和(木下グループ)に触れ、「東京五輪で張本のプレーを見ていて、頼れる後輩がいることがすごくうれしいし、卓球界の男子はこの先も明るい」と、若手に未来の思いを託した。
水谷の引退について「1日かけて自分なりに説得した」という張本も、「水谷さんの意志は固い。自分は拒否はしないですし、その意見を尊重したい」と受け入れた。