まだ閉幕していないが、TOKYO五輪は「やってよかった」と心から思う。
新型コロナウイルスの感染拡大を理由に開催に反対して、社説で「中断・中止の可能性も排除せずに大会に臨む必要がある」「とにかく大会が無事に終わってほしい」と言っていた朝日新聞にも感想を聞いてみたい。9日に開幕する夏の全国高校野球を主催しているが、人数制限して代表校の関係者はスタンドへの入場を認めるという。ご都合主義ではないか。感染状況次第では、やはり「中断・中止も排除せず」なのだろうか。
世論調査のデータや一部の専門家の見解をことさらに重視して、五輪の中止を煽(あお)っていたテレビのワイドショーは、開幕すると手のひらを返して、日本のメダルラッシュに大はしゃぎだった。めくじらを立てることもないが、せめて「選手の皆さん、中止しろと言ってごめんなさい」と頭を下げるべきだろう。