タリバン、アフガン州都を制圧 米軍撤収開始後で初

【シンガポール=森浩】米軍の撤収完了が8月末に迫るアフガニスタンで6日、イスラム原理主義勢力タリバンが南西部ニムルズ州の州都ザランジを制圧した。タリバンが州都を奪取するのは駐留米軍が撤収を始めた4月下旬以降初めて。

ロイター通信が伝えた。同州地元議員は産経新聞通信員の取材に「ザランジにある全政府機関は既にタリバンの支配下にある」と話した。6日は市街地で政府軍とタリバンの間に激しい戦闘はなかったという。

タリバンは米軍撤収開始以降攻勢を強め、米研究機関の調査(7月29日時点)によると、国内全407地区のうち223地区を制圧した。政府が管理下に置く地区は68にまで減少した。

タリバンは今月に入って「政府指導者への報復作戦」として政権幹部を狙った攻撃も開始している。首都カブールでは6日、政府の情報発信を担当する「メディア情報センター」責任者を殺害。3日には未遂に終わったが、モハマディ国防相代行を標的とした爆弾事件も起こした。