須崎優衣、初戦突破 レスリング女子フリー50キロ級

1回戦でモンゴル選手(下)を攻める須崎優衣=幕張メッセ
1回戦でモンゴル選手(下)を攻める須崎優衣=幕張メッセ

東京五輪第15日の6日、レスリング女子フリースタイル50キロ級が行われ、日本の須崎優衣(早大)は1回戦でナムーンツェツェグ・ツォグトオチル(モンゴル)にテクニカルフォール勝ちし、2回戦に駒を進めた。

須崎は1回戦で、鋭く相手選手の背後を取って2ポイントを先取。その後も積極的に攻めて中盤に4ポイントを追加。終盤にも4ポイントを奪って10-0とし、危なげなく初戦を制した。

7月23日の開会式では旗手を務め、日本選手団の先頭で日の丸を掲げた。「日本の顔」として今大会を迎えた須崎は早くから、将来を嘱望される逸材だった。中学2年で日本オリンピック委員会(JOC)のエリートアカデミー入り。期待に応え、2017、18年の世界選手権を連覇するという結果も出した。18年11月に靭帯断裂という大けがを負って落ち込む時期もあったが、「1番になりたい」という強い執念は変わらなかった。19年12月の全日本選手権で優勝すると、今年4月の東京五輪アジア予選では、4試合全てをテクニカルフォール勝ちして五輪出場枠を獲得。開会式で大役をまっとうした須崎は、競技でも金メダルに向けて好発進した。

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