渋沢栄一署名の掛け軸発見 漢詩「大学」の一説

宮崎神宮で見つかった渋沢栄一の署名が記された掛け軸
宮崎神宮で見つかった渋沢栄一の署名が記された掛け軸

明治期の実業家、渋沢栄一の書とみられる掛け軸が宮崎神宮(宮崎市)で見つかった。「働いて財を生産する者を多くする」など儒教の古典「大学」の一節で、国を豊かにする道筋を説く漢詩が書かれている。31日まで無料公開している。

掛け軸は縦約130センチ、横約60センチ。漢詩には「国の財政を豊かにするにも大道がある」「穏やかに財を消費すれば財政が常に不足することはない」という内容の記述もある。左端に「渋沢栄一書」と記され、落款も押されている。

本部雅裕(ほんぶ・まさひろ)宮司によると、渋沢のがん手術を担当し親交を持った宮崎市出身の海軍軍医総監、高木兼寛(たかき・かねひろ)が宮崎神宮の御殿を明治40(1907)年に建設した際、渋沢を通じて経済界に寄付を募った。その縁から、大正天皇の即位に関連して大正2(1913)年に掛け軸が奉納されたとみられる。