運転免許データ不正削除か 職員を懲戒免職、警視庁

警視庁=東京都千代田区霞が関
警視庁=東京都千代田区霞が関

捜査情報や人事情報を無断で閲覧したり、運転免許関連のデータベース情報を削除したりしたなどとして、警視庁は6日、不正アクセス禁止法違反や電子計算機損壊等業務妨害などの疑いで、情報管理課の主事の男(33)を書類送検するとともに、懲戒免職の処分にした。

人事1課によると、主事は平成31年の大規模なシステム障害の対応にあたった際に知った管理者特権のIDとパスワードをメモするなどして保存。令和2年8月に自らの昇任試験の結果を確認しようとして、アクセス権限のない人事1課などのファイルを、そのIDなどを使って、のぞき見たという。

その後、次第に行為をエスカレートさせ、同僚らの人事評価や人事記録、重要未解決事件などの捜査記録といった興味のある情報を私物の記録媒体にコピーして自宅に持ち帰り、閲覧していた。不正に入手した警察情報は約18万5千ファイルに上っていたという。人事1課は外部への情報流出はないとしている。

また、主事は昨年12月に上司のパソコンを介し、新型コロナウイルス対策で実施されている運転免許証の有効期限延長に関する約26万人分のデータベース情報を削除したという。

この数日前、上司から業務上のミスで叱責されたといい、主事は「日ごろの不満やストレスが爆発し、困らせてやろうと思った」と話しているという。バックアップデータがあり、データベースは発覚後、すぐに復旧した。