大阪府が6日から全域に拡大 自宅療養者の訪問看護

大阪府は5日、新型コロナウイルスに感染した自宅療養者を看護師が訪問し、健康状態を確認する枠組みを6日から府内全域で運用すると発表した。感染「第5波」での自宅療養者の急増を警戒し、病状急変前に医師の診療につなげ、重症化を防ぐ狙い。7月中旬に府南部で試行的に始め、100カ所以上の訪問看護ステーションの協力を得られることになり、大阪市を含む全域に拡大する。

自宅療養者に対しては、保健所が電話などで定期的に健康観察をしているが、3月以降の第4波では自宅療養者が急増し、保健所が連絡を取る前に亡くなるケースもあった。

今回の枠組みでは府訪問看護ステーション協会(大阪市)と連携し、自宅訪問が必要と保健所が判断した患者のもとに、各地域の訪問看護ステーションから看護師を派遣する。看護師は検温や健康相談を通じて、医師によるオンライン診療や入院の要否を保健所に報告する。

府は7月12日から、府和泉保健所が所管する4市町で試行し、その後徐々に拡大。今月4日までに108カ所の訪問看護ステーションが協力する意向を示し、最後に残った大阪市や東大阪市など5市でも運用できる見通しがついた。

府内の自宅療養者は第4波で最大1万5千人を超えた後、第5波の6月29日に332人まで減ったが、感染拡大に伴い増加に転じ、今月5日は1週間前の約1・8倍にあたる4633人に上った。

吉村洋文知事は記者団に「感染者が増えれば保健所だけで健康観察を十分に行うのは難しい。急に重症化する事例もある。訪問して実際に患者をみて、適切な対応を取ることができる」と意義を強調した。