アイヌ文化を世界に発信 五輪札幌会場で古式舞踊を披露

五輪札幌会場で行われた公認プログラムのアイヌ舞踊パフォーマンス=5日午後4時すぎ、札幌市中央区の大通公園1丁目特設ステージ(坂本隆浩撮影)
五輪札幌会場で行われた公認プログラムのアイヌ舞踊パフォーマンス=5日午後4時すぎ、札幌市中央区の大通公園1丁目特設ステージ(坂本隆浩撮影)

東京五輪の競歩とマラソン競技の会場である札幌市の大通公園で5日、大会公認プログラムのアイヌ古式舞踊パフォーマンス「ウポポ ヤン リムセ ヤン」(唄いましょう・踊りましょう。)が行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客での開催となったが、アイヌ舞踊の伝承活動に取り組む人やその家族などが出演し、見事な踊りや歌を披露。国際中継を通じて多文化共生を世界に発信した。

競歩男子20キロのスタート1時間前に行われた同パフォーマンスには、道内各地から集まった1歳から80代までの76人が参加。民族衣装を身にまとった出演者らが、神々への祈りの儀式である「カムイノミ」をはじめ、躍動感あふれる剣の舞「エムシリムセ」など15の古式舞踊や歌、伝統楽器の演奏などを演じた。

出演した岡本朋也さん(24)=日高管内平取(びらとり)町=は「世界中にコロナが流行して大変な中、五輪の舞台で(アイヌ古式舞踊を)披露できたのは誇り。今までの練習成果を出すことができてよかった」と踊り終えた感想を笑顔で語った。

また、歌を担当した山田良子さん(59)=千歳市在住=は「感極まって歌えなくなりそうだった」とし、「日本の先住民である私たちが伝えてきたことを世界に発信できてうれしい」と喜びを語っていた。

同パフォーマンスは8日まで競歩とマラソンの各競技が行われる1時間前(一部除く)に行われ、延べ約250人が出演する予定。開催時間は▽5日午後7時~7時40分▽6日午後3時30分~4時10分▽7日午前6時~6時40分▽8日午前6時~6時40分。北海道白老町に開設したアイヌ文化復興の発信拠点である民族共生象徴空間のユーチューブチャンネル「ウポポイ民族共生象徴空間」でライブ配信される。

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