大きなダイヤモンドを君に―。茨城県筑西市のNPO法人が、10月30日の筑波山頂から朝日が昇る瞬間にダイヤモンドが光り輝くような光彩が見られる「ダイヤモンド筑波」に合わせて、母子島(はこじま)遊水地(同市飯田)で開催する人前式の参加カップル1組を募集している。ダイヤモンド筑波の知名度向上とともに、新型コロナウイルスの影響や金銭面の問題で挙式が困難なカップルなどに思い出作りをしてもらうのが目的だ。
ダイヤモンド筑波は、毎年10月28日前後と2月14日前後に観賞でき、母子島遊水地では気候条件がそろうと水面にも映る「ダブルダイヤモンド筑波」も楽しむことができる。同市観光振興課によると、多い日には1日に県内外からカメラマンや家族連れが約1200人も訪れる大人気の観賞・撮影スポットという。
挙式は同市でまちおこしを行うNPO法人梨想(りそう)の会(森寛樹会長)が初めて実施する。挙式担当の石塚桂子さん(47)は「大きなダイヤモンドのように光り輝く情景の前で式を挙げるカップルの絆が、永遠に固く強く結ばれることを祈念したい」とアピールする。
挙式は午前6時からで、参加費無料。衣装は自由。特設の舞台が設置され、ダイヤモンド筑波を背景にカップルの記念撮影が行われるほか、記念品も贈られる。新型コロナ感染拡大防止のため県内在住者に限定し、天候により日程が変更される場合もある。応募多数の場合は抽選となる。
石塚さんは「屋外なので、コロナ禍だからこそ開催できる新しい挙式のスタイル」と強調。「情景を優先しながらも、華やかになるような盛り上げ方を考えている。コロナの影響で挙式できないカップル、ダイヤモンド筑波が好きなカップルなど、ぜひ応募していただければ」と呼びかけている。
応募締め切りは8月31日。問い合わせは同会事務局(0296・37・7596)。
(谷島英里子)