「ノースプラッシュ」はパリで 飛び込み・荒井祭里

女子高飛び込み予選で、3回目の演技をする荒井祭里=8月4日、東京アクアティクスセンター(恵守乾撮影)
女子高飛び込み予選で、3回目の演技をする荒井祭里=8月4日、東京アクアティクスセンター(恵守乾撮影)

東京五輪女子高飛び込み予選で、20歳の荒井祭里(まつり)=兵庫県伊丹市出身=は22位に沈み、準決勝進出を逃した。大舞台の緊張から入水時に大きな水しぶきを上げてしまい、号泣。「納得のいく演技ができず、悔しい」。2024年パリ五輪でのリベンジを誓った。

JSS宝塚(同県宝塚市)で小学1年から競技を始めた。新しい技に挑戦するたび、飛び込み台の下に隠れたり大泣きしたりしていた。指導してきた馬淵かの子さん(83)によると、「とにかく怖がりな子だった」。

入水時、水しぶきがほとんど上がらない「ノースプラッシュ」は今の荒井の代名詞。厳しい指導で知られる馬淵崇英(すうえい)コーチとともに、一から技術を磨いた。

練習態度は「真面目で、とにかくコツコツ努力する」(かの子さん)。コーチ陣が休養を与えようとしても、プールにきて黙々とトレーニングをこなしてしまう。

陸上でも努力は怠らない。体重が変化すると演技に影響が及ぶとして、野菜やタンパク質をしっかりとったり、白米ではなく玄米を食べたりして自己管理を徹底。約40キロの体重をキープする。

女子高飛び込み予選で、5回目の演技をする荒井祭里=8月4日、東京アクアティクスセンター(恵守乾撮影)
女子高飛び込み予選で、5回目の演技をする荒井祭里=8月4日、東京アクアティクスセンター(恵守乾撮影)

新型コロナウイルスの影響で五輪は1年延期となり、練習場所は一時閉鎖された。自宅でのトレーニングが続いたが、練習再開時には「『楽しい、また飛びたい』という気持ちになって、モチベーションがあがった」(荒井)。

今年5月に東京五輪と同じ会場で行われたワールドカップ(W杯)で日本勢史上最高の2位と大健闘。だが本番では特有の雰囲気にのまれ、「いつもは感じない緊張があった」。厳しい結果となったが、「自分に自信をつけて次の五輪に挑みたい」と前を向いた。(小川原咲)

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