建設石綿で初の集団和解 札幌高裁、統一判断受け

札幌高裁や地裁が入る建物=札幌市中央区
札幌高裁や地裁が入る建物=札幌市中央区

建設現場でアスベスト(石綿)を吸い肺がんなどを発症したとして、北海道の元労働者と遺族らが国に損害賠償を求めた集団訴訟の控訴審で、原告代理人は5日、札幌高裁(長谷川恭弘裁判長)で和解が成立したと明らかにした。

代理人によると、最高裁が5月に国の賠償責任を認める統一判断を示した後、集団訴訟で和解が成立するのは全国初という。原告のうち従事期間などの基準を満たす21人に対し、国は和解金として1人当たり最大1300万円と訴訟費用など計約2億5千万円を支払う。

最高裁が「国が対策を怠ったのは違法」と判断したのを受け、和解交渉が進められていた。

一方、建材メーカーを相手取った集団訴訟は、国相手の訴訟から分離して続行される。建材メーカーの責任を巡っては、最高裁の統一判断で一部認められた上で、被害者の作業内容や従事期間などを踏まえ、個別に審理する必要があるとされた。