ゴルフ女子の稲見萌寧、ホームは千葉市若葉区の練習場

稲見萌寧が練習を重ねている北谷津ゴルフガーデン。男性は土屋大陸社長=千葉市若葉区北谷津町
稲見萌寧が練習を重ねている北谷津ゴルフガーデン。男性は土屋大陸社長=千葉市若葉区北谷津町

東京五輪ゴルフ女子の稲見萌寧(いなみもね)(22)は、千葉市若葉区北谷津(きたやつ)町の練習場「北谷津ゴルフガーデン」を拠点にして11年になる。練習はもちろん、朝ごはんもここで食べる。わが家のような存在だ。同市郊外の緑深い北谷津町で練習を積んできた稲見は4日、ついに夢のコースを回った。

北谷津ゴルフガーデンは今年でオープン51年目。現在は80打席の2階建ての打ちっぱなしと、関東圏では珍しい18ホールのショートコースが併設されている。

同ガーデンの土屋大陸(ひろみち)社長(67)によると、稲見は小5のときから、ここを練習拠点にしている。東京から近隣に家族と引っ越した。高校は通信制に進学し、ゴルフに集中する日々を過ごしたという。

土屋社長は、父親からガーデンを次いで35年。子供たちにもゴルフを楽しんでほしい、とジュニアの育成にも力を入れてきた。プロになった選手も多い。「萌寧はこの北谷津を最大限、有効活用した。球を打った数もショートコースのラウンド回数も私が見たジュニアでは一番だ」。稲見を「練習の虫」だという。

正確なショットを武器にライバルとの激しい争いを制し、初の五輪切符を手にした。「『絶対距離感』と評される萌寧のショットは、北谷津のショートコースでの練習でみがかれたものだ。いろいろな基本を繰り返した練習が体に刷り込まれ、彼女のスキルにつながっている」

試合翌日、稲見はいつもガーデンに顔を出す。それを土屋社長は「おかえり」と迎え、稲見の好物の納豆やサケの塩焼きで朝ごはんを作ってあげる。「ここは萌寧の帰ってくる場所」。大舞台で北谷津町での練習の成果を発揮することを願い、五輪から戻ってきたらおいしい朝ご飯を食べさせてあげたいという。

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